ゆっくりあそ部

47歳から始めた自転車遊びと日常の記録を気ままに綴っています。

20160817能登の海岸物語 一話の巻

2016年8月17日(水)  前日からの台風進路と影響が気になる。

今年の夏も暑い日が続いている、お盆を過ぎると朝夕は少し涼しくなったように感じるが、ここぞとばかり鳴くセミの声に汗が噴き出すのは止まることはしばらくなさそうだ。
こんな時は、気分を変えることも必要とばかり、最近使ってなかった押し入れの宝庫からテントと寝袋を持ち出して、簡易食器、着替えともろもろをリュックに詰め夏休みの夜更かしを楽しんでいる中学生の気分で外にでる。
暗い夜に、未来行きのバスがきた。
車内には、運転手と乗客2名、それぞれがまとまった荷物と自転車を行儀よく積んで出発。
バスは、行先が決まっているかのように夜のハイウェイをはしっている。
数回の休憩と運転手交代を行い走るバス、夏の暗く暑く長い夜は朝に向かって近づいていく。
まだ夜明けの薄暗さの風景に目が覚めた。
5:00
”すばらしい!”
思わず、声に出してしまう
ここは、能登半島
日本海から吹きあがってくる風がほほにあたる
”白米千枚田
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6:27
台風の影響もあり、どんよりした日本海の空と波と風
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この時間に観光客などいるはずもない道の駅で今日の一日をどう過ごすかを決めなくてはならない・・・、いや今日は始まったばかりなのですべてを決めることはないだろう。
歩き出す方向だけで十分であろう。イメージ 3

それでも身についた習慣というのは、じーとさせてくれない。
誰に言われることなく、お出かけ用に着替え靴を変え専用の帽子をかぶり
寒くもないのに手袋を着け自転車にのり北に向かった。
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さらに北へ向かうことにした。
道しるべには、狼煙(のろし)と書いてあった。
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日本海の強い波と風雪に鍛えられた岩は、荒々しく造形された作品のように見えた。
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強くたくましいのは海の岩だけない、民家を覆うっている間垣の工夫は人をも強くしているだろう。
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とりあえず、北へ向かうことにした我々の自転車は想像以上の湿度の高い海風にほほをたたかれながら、おせじにも、さわやかな朝サイクリングとにはいえなかったが、それも少しの時間だけで一度流れる汗を手で拭うといつものように、ほどよい道と風と香りの変化を全身で味わっていた。
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7:15
地元のバス(回送)とすれ違う。
”道の駅すず”を出発してから30分は過ぎたがすれ違った車の数は3台いただろうか。
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道の変化まさに未知である。
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いま、禄剛岬を北に進んでいる。
風が変わった、さっきから感じていたが、明らかに風が変わった。
幾分さわやかに変化している。
海の色も透明度があがった、青い海の一言では表現できないいろんな藍色をしている。
とてもきれいだ。
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走ってきた道を望み今いるところを改めてしる。イメージ 11

銀色の海がさらに感動を教えれくれ、波と光が歓迎してくれているようだ。
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北に進んで能登半島の先端に近づいてきた。
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海岸線に沿った道は、”そんなに慌てていくな”とばかりに上りを準備してくれる。
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そして、よく来たね!って、歓迎もしてくれる。
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8:00 狼煙についた。
いまは、禄剛岬灯台があった。
達筆な看板で出迎えてくれる。
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北国警備に重要な場所だったと記してあります。
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どっしりしていて格好がいい、明治16年にイギリス人が設計したと案内板に書いてあった。
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美しい海が望め、近くの板状の岩は宮崎の青島にある鬼の洗濯岩にも似たようにも思えるがよく見ると違うのはわかる、ただ自然の産物である事は同じだ。
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東京までこっちの方角で302キロか・・・
北国警備が重要なのがよくわかる。
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遠くにうっすらと見えるのが佐渡島だ。
もう少し晴れるとくっきり見えるのだろう、いつかは行ってみたい所の一つだ。
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能登半島最先端にきました!」 の記念写真を撮ってもらう。
撮影:朝散歩中の観光客と思われるカップ
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能登半島最先端を制したので、これ以上北には行けない。
南へ下ることにしてからしばらく”青の洞窟”という看板に誘われて、

8:33 青の洞窟に到着
すると、崖下に宿
よしが浦温泉ランプの宿との案内。
すごいロケーションに驚いた。
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驚いたのは、こちらも
青の洞窟
”神秘的な海の水と波と洞窟と光の合成が美しい”
と思わせるポスターを撮ってきた。
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それから、よくわからなかったが、このようなモニュメントもある。
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青の洞窟へ行こうと思うと、海岸線に下りることになり南へ行くためには、再び海岸腺からの脱出が必要になる。
何度上ったり下ったりしただろうか、よく覚えていないが気持ちはいい。
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日差しも戻ってきて、爽やかな夏を感じさせてくれている。
明らかに蒸し風呂のような三河の夏とは違う。


珠洲市を走る、追い風が背を押す、一気に走る
できるだけ海岸線を走る
左手に能登の東側の海が見える、明らかに西側の海とは違う
波も穏やかに感じる、荒々しい岩も少ない

夏の雲の下に、海に浮かんだ小さな島も見た。
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起伏のない海岸線を進む
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9:55
見附に到着
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見附島
別名:軍艦島
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この地は、景色もよく穏やかに時間が流れるように感じる。
このようなところには、恋を求めて旅をする人が多いみたいだ。
この浜を、”えんむすびーち”と命名しているところからしてそう思える。

今日も・・今もそのご縁に預かろうと、邪念を払い落さんばかりの鐘の音と一人の男性が願いを込めている姿を目撃した、その重々しさに声をかけることもできなった。
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結局、おみくじを進めるのを忘れてしまった。
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10時開店のこちらの見附茶屋
10時に入ろうと思ったが、準備がまだできていないとのことで、
結局、10時半にオーダー開始となった。
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折角なので、能登丼を頂くことにした。
自分で作るみたいだ。
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能登丼は、勝手に名乗れないみたいだ。
そして、輪島塗のお箸がついてくる。
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自分で、煮た肉と野菜を丼にして、ニンニクパンチの良く効いた濃いめの醤油味のたれを掛けて出来上がった。
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肉も柔らかく予想できるニンニクの香りもあって、美味しくいただけた。

能登の海岸物語 1話 のコース